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薩本研究室の紹介
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薩本研究室のあゆみ
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被服学教育のねらい
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薩本研究室の研究内容

研究の概要

 今日の被服の機能は上表のように多様で、いずれの機能も重要です。しかし、近年、被服の文化的機能、特にファッション・個性表現手段としての役割がクローズアップしています。外観などを重視して保健衛生的機能が損なわれないよう文化的機能とのバランスをとることが重要です。そこで本研究室では健康・安全でかつ快適な衣生活を営むために必要とされる被服・衣生活に関する知識・洞察を得て衣生活の実践に役立てられる成果を得るための研究を行っています。

特に本研究室では衣服の着方、すなわち「いかに着るか」に関する研究が主なテーマです。

 自然科学的なアプローチでの主な研究のテーマは「被服の温熱的快適性」についてです。被験者による着装実験や、着装モデル装置を用いてのモデル実験や、伝熱工学的な手法を用いての数値解析を行い、着衣を通しての熱・水分移動現象の説明を試み、どのような衣服が快適か検討しています。現在、卒論、修論の学生と一緒に取り組んでいる具体的な研究題目は「運動発汗時の着衣(肌着等)の熱水分移動と快適感」、「着衣のふいご動作が放熱性能へ及ぼす影響について」、「靴の温熱的快適性」「高齢者の体温調節反応と被服の温熱的快適性」です。
 

最近の修士論文(2006年度修士・呉音さん修論より引用)では着衣の運動機能性に注目した研究も行っています。その1例を紹介します。
 ファンデーションがアウターウェアと一体化し、外衣化したボディファッションをインフラアパレルといいます。第2の皮膚として運動機能性を持ちつつ、ファッション性も具備する究極のアパレルの概念です。
1970年代後半に生まれたそうです。インフラアパレルは自由で、率直で、礼儀と道徳の束縛から開放された新しいファッション文化です。一方、インフラアパレルのもう1つの流れはアンダーウェアやスポーツウェアの機能性とアウターウェアのファッション的な要素を結び付けたカジュアルウェアから発生しました。機能性と装飾性を融合させたファッションです(図1参照。インフラパレルの概念はすばらしいですが、現実には、運動機能性の面で、まだ第2の皮膚からは、ほど遠い現実があります。

1 インフラアパレルの概念図(呉さんの修論より引用)

インフラアパレルは、衣服のシルエットを演出し身体の局所部分を支える役目のためにその一部にブラジャーの機能を具備したものが多いです。ブラジャー機能を有するインフラアパレルは女性にとっては審美性(シルエット)、機能性(防振性)の両面を具備したアパレルです。若い女性を中心に夏場に好んで受け入れられていますが、その実態は十分に把握されていません。一方、一般の下着用のブラジャーは重要なファンデーションの1つです。体のラインを補整する役割の追求のために一般に若い女性を中心に審美性を追求するあまり健康、快適性の面からは好ましくない圧迫感が強いものが好まれる傾向があります。そこでインフラパレルの実現のための第1歩として日常の動作やエアロビやダンスなどの運動中に生体への負荷が小さくかつ、ずり上がらないブラジャーについて、その設計条件をふまえてズレの動態に着目して研究を行いました。 まず、アンケート調査により女子大学生の生活・体型・インフラアパレルの認知度および受容度・ブラジャーに関する実態を把握しブラジャーの素材、パターン等の設計条件を詳細に設定したブラジャーを試作し、身体への負担を衣服圧により、動作適合性の違いを三次元動作解析装置で測定したズレ量、およびズレの動態、振動防止効果により観察し、着用者に負荷がかからない、運動時のズレ防止に効果がある快適なブラジャーの最適条件を明らかにすることを目的として、圧迫感、快適感、シルエットの満足度などの主観評価と衣服圧の関係からブラジャーの特徴と問題点を検討しました。本質的なインフラパレルの実現に向け、今後さらに研究を続ける必要があります。

 また、衣服をなぜ着るのか、社会科学的アプローチの研究として着装動機に関する服装心理的な研究にも取り組み始めました。2002年度の卒論(手塚さん)では「着用者の個性と似合う評価の関連に関して」着装シミュレーションを用いてアンケート調査による研究をしました。



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